断熱材STEICO<シュタイコ> (2020年05月23日)

今年の3月にお引渡しした

「世界基準の断熱性能の家」

20200319(25)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮崎建設史上一番「カワイイ」家でもあり

そっち方面でもお伝えしたい事が山ほどあるのですが

それは当社の有能なコーディネーター

オクムラさんに任せるとして😁

私の方は性能や技術的なお話を👍

 

「世界基準の断熱性能の家」の名が示すように

こちらも宮崎建設史上に残る

様々な画期的な取り組みがあるのですが

忙しいのを口実に全くお伝え出来てませんでした…

零細企業の典型的なパターン

技術力はあるのに

宣伝広告がおろそかになるという典型です…😂

 

さて

まずはその中で一番分かり易いであろう

「断熱材」のお話し

通常当社では断熱材に

「セルロースファイバー」

という「新聞紙」を使った断熱材を使用しています

<分からない方はこちらをクリック>

セルロースファイバー

 

 

 

 

 

これを建物の構造体である柱の厚さ分

(うちの場合12cm)入れます

この柱の厚さ分入れる方法を

「充填断熱」

と言います

これを基本としてプラスアルファの断熱を追加するのを

「付加断熱」

と言います

ポピュラーなやり方としては

構造体の外側に断熱材を貼り付けるのを

「外張り断熱」

と言ったりします

今回の現場で採用したのが外張り断熱で

その材料は

「STEICO<シュタイコと読みます>」

という商品名のものを使いました

この素材は「木質繊維を圧縮したもの」で出来ています

ちなみにドイツ製です

↓見た目はこんな感じ

STEICO

 

 

 

 

 

厚さは6cmです

充填断熱のセルロースファイバーと合計すると

断熱材の厚さは18cmにも及びます!!

 

コストパフォーマンスのみを考えれば

他に幾らでも選択肢があるのですが

当社は「なるべく自然由来の材料を使いたい!!」

というコンセプトがあるのと

「ある理由」によりこの材料を選びました

 

この材料

断熱性能は0.048W/㎡K

分かる人には分かるでしょうが

断熱性能としては「フツー」で

飛びぬけている訳ではないのですが

他の断熱材と比較し

蓄熱性-熱抵抗値1.25㎡K/W

と非常に優秀であります

これが理由です!!

 

さて

こんな数値を出されても一般の人には

「なんじゃこりゃ」だと思いますが

簡単に説明すると

今までの(当社の)技術力・仕様でも

冬快適に暖かくするのは比較的簡単なのですが

温暖化傾向の近年の世の中

猛暑日が何十日も続いてしまう現代では

どちらかというと夏対策が重要で

夏の温度変化をどれだけ緩やかにするかが

設計・施工の腕の見せ所なのですが

もちろん

窓から入ってくる夏の熱のカット

専門的な言葉でいうと

「日射遮蔽」

を充分気を付けるのですが

それ以外の部分で

壁からの熱の侵入をなるべく抑えるべく

この素材を採用しました

このSTEICOは

一般的な断熱材のグラスウールと比較し

蓄熱性はかなり優れており

それだけ熱の伝わり方が緩やかとなります

 

なぜ夏の家は暑くなるのか?

それは

窓や屋根・壁から熱が伝わってくるから

室内が暑くなるわけです

つまり

その熱の伝わる速度が遅くなればなるほど

室内の温度は上がらず暑くならない訳です

 

この断熱材を使う事は

もちろん冬の寒さにも有効ですが

「夏の暑さ対策」

としてより有効に働きます!!

なんとなく分かりましたかね?

 

さて

カタログ上のデータだけを信用しているようでは二流なので

こちらのお宅には

「温湿度センサー」

を置かせてもらい継続的に実際のデータを取っております

一体この夏はどうなるのか?

私も結果を楽しみにしております!!

 

データがまとまればまたお伝え致しますね!!

 

 

 

 

 

シュッ〆