基礎断熱<タイト・モールド工法>
(2020年05月30日)「世界基準の断熱性能の家」
技術解説第二弾
をご紹介しましたが
今回は1階床部分の断熱についてお話しします
住宅の断熱の基本として
断熱材を入れる部分は
「外気に接する部分」に入れます
クーラーボックスも
本体とフタは分厚いですが
中の間仕切りはプラスティックの板かなにかで
ペラペラに薄いですよね?
それと同じです!!
家に置き換えると外気に接する部分は
「屋根(もしくは天井)・外壁・一階床」
となり
部屋と部屋の仕切りの
「間仕切り壁」には断熱材は入ってません
さて
世界基準の断熱性能の家は
壁は前回お話しした
セルロースファイバーとSTEICOのハイブリッドで180㎜
床部分はというと
基礎断熱としており
住宅の1階床の断熱方法としては
・床材の直下に断熱材を入れる「床断熱」
・基礎コンクリート部に断熱材を入れる「基礎断熱」
という大きく分けて2つの方法があります
余談ですが…
ネットでこれを検索すると
いや
他の事でもそうなのですが
直ぐ
「こっちがいい」
「あっちの方が優れてる」
と白黒つけたがる風潮がありますが
・コンセプト
・全体のパッケージング
・お客様の要望
・敷地条件 等々
で一概に「どちらが良い」とは言い切れません
様は「いかに施工するか」の方が重要なのですが
この話を続けると余談が長くなりすぎるので
今回は端折ります
今回はなぜ当社がこれを採用しているかの話しをします
さて
断熱からは離れますが
基礎の工法としては
「布基礎」と呼ばれる
床下を覗くと土が見える工法と
「ベタ基礎」と呼ばれる
全体にコンクリートを流し込む方法があります
↓こちらが布基礎
↓こちらがベタ基礎
一目瞭然ですよね?
現在はベタ基礎が主流です
当社もベタ基礎になります
で
これからが重要!!
ベタ基礎には
平らな「床」部分と(赤文字)
そこから垂直に立ち上がる「立上り」部分があります(青文字)
一般的な施工方法だと
床と立上り部で2回に分けてコンクリートを流し込みます
(以下「打設」)
↓見た目はこんな感じ(矢印のとこ)
繰り返しますが
これが一般的なやり方で
おそらく9割以上こうやるのですが
一般の方でもイメージできると思いますが
2回に分けて継ぎ合わせると
・強度的に弱くなる
・隙間が出来て水の侵入や白蟻の侵入の可能性が出てくる
というリスクがあります
↑タイトモールドのパンフレットより
この問題を「なんとか解消したいぞ…」と思い
15年くらい前にうちの会長といろいろ勉強し
ベタ基礎を継ぎ合わせることなく
1回で打設できるやり方を見つけました!!
これを
「基礎一体打設」と言います
当社では10年以上前から
新築の基礎では一体打設でやってます!!
その時の写真がこんな感じ↓
どうですか?
継ぎ目がなくキレイにツルツルですよね?
これで
前述した2つのリスクが解消されました!!
で
いよいよ基礎断熱の話し
時を同じくして
住宅の室温の快適性能の議論がやっと活発になってきた頃
床の断熱方法として
従来の床断熱と違う
コンクリート建築を参考にした
「基礎断熱」を採用する会社がポチポチ増えてきました
基礎断熱の主なメリットとして
・床断熱に比べ外気の影響を受けにくい
・コンクリートを蓄熱体として利用できる
点があるのですが
基礎断熱で使用する断熱材が
その当時
まだまだシロアリ対策に劣る部分があり
住宅の快適環境的には理屈では有利でも
私の中で躊躇していた時期がありました
それから数年
縁あって見つけたのが
この「タイト・モールド」工法
その当時
群馬の本社まで出向き
話しを聞き
施工現場を数件見せてもらい
シロアリ対策にある程度の効果的な工法であったのと
何より
前述した
「基礎一体打設」が
従来に比べ簡単に出来るとの事で
宮崎建設で
「基礎一体打設」
「基礎断熱」
がここで邂逅する事となりました!!
「流行りだから…」
とか
「偉い先生が勧めてるから…」
とかではなく
私なりに試行錯誤の末にたどり着いた「やり方」です!!
うちでは2014年から新築の基礎で採用しています!!
今日はちょっと長くなりましたね…
ステイホームの暇つぶしにどうぞ
注)スミマセン…ワンズキューボは除きます
シュッ〆
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