床下エアコン暖房・小屋裏エアコン冷房・全館空調とは???

(2022年08月29日)

 

すみません

まずは宣伝をご覧下さい

 

宣伝1

<9/3・/4 現場構造見学会>

高性能住宅・セルロースファイバー断熱・床下エアコン!!

<詳細はこちらをクリック>

 

宣伝2

<ワンズキューボ 5周年記念キャンペーン>

<詳細はこちらをクリック>

 

宣伝1の所に

「床下エアコン!!」

と書いてありますが

「なんだこりゃ?」ですよね?

私も今まで全く詳しい説明を載せてないので

私が悪いのですが…

ここで一気にご説明致します!!

 

今回構造見学会を行うこの新築の建物では

・床下エアコン暖房方式

・小屋裏エアコン冷房方式

というのもを採用しております

また

それに似た言葉で昔からある

・全館空調

なんかも絡めて今回ご説明致します

 

まず「エアコン」というと

皆さんどんなイメージをお持ちですか?

壁掛けエアコン

 

 

 

 

 

 

<ダイキンのHPより>

こういうものですよね?

壁の上の方

天井付近についている横長の長方形の機械

これを我々はもう少し細かい言い方をするのですが

「壁掛けエアコン」

と言います

なぜ「壁掛け」とことわるのかと言えば

他にも違う方式がある訳でその一つが

「床置きエアコン」

というものでこちらです↓

床置きエアコン

 

 

 

 

 

 

 

<ダイキンのHPより>

ほとんど見た方はいないと思いますが

写真のように床置き型で四角い形で

上下に吹出し口があるものです

写真のコメントのように

足元に短い距離で暖気を送れるので

「足元がしっかり暖まる」訳です

これはこれで

使い方によっては非常に効果的なエアコンです

 

ついでなので

他の方式も挙げておくと

<写真はいずれもダイキンHPより>

壁埋め込みエアコン

 

 

 

 

壁に埋め込まれている「壁埋込型エアコン」

天井埋込カセット型

 

 

 

 

 

 

 

店舗系で良く見られる「天井埋込型エアコン」

なんてのもあります

上記2つは埋込型で機器が目立たないので

建築家と呼ばれる人は好んで使用する傾向があります

 

さて

話しをもどしますが

・床下エアコン暖房方式

・小屋裏エアコン冷房方式

というのは

現在一部のコアな建築士や工務店で流行っているもので

前述した「壁掛けエアコン…」とかの機器の種類ではなく

冷暖房空調方式(やり方)の一つで

現在黎明期で色んな派生バージョンが出ておりますが

 

床下に設置したエアコンと小屋裏に設置するエアコンを

2つ対で使用します

役割としては

・床下エアコン=暖房期に使用する

理由=暖かい空気は軽いので上方へ移動していく性質を利用し

1階の床下で暖まった空気が2階まで上がっていき家中を温める方式

床下エアコン略図

 

 

 

 

 

 

 

 

・小屋裏エアコン冷房=冷房期に使用する

理由=冷たい空気は重いので下方へ移動していく性質を利用し

小屋裏で冷やした空気が1階まで落ちていき家中を冷やす方式

小屋裏エアコン

 

 

 

 

 

 

 

 

という理屈になります

「床下エアコン」「小屋裏エアコン」なんて検索すると

流行りなのでケッコー画像が出てくると思います

 

さて

「エアコンで家中温める(冷やす)って事は『全館空調』って事じゃないの?」

って思ったそこのあなた

サイコーです!!察しが良い!!

まぁやってる事(結果)は全館空調なのですが

なぜ「床下エアコン」「小屋裏エアコン」なんて言い方するかと言うと

日本人の「全館空調」のイメージは

・ある一つの専門メーカーの

・特殊な機器で

・一つのパッケージ(機器・ダクト・ファン等)になった商品で

・システム全体で200~300万円(高価)するもの

というイメージがこびりついているんですよね

そしてこちらは主にハウスメーカーや高価格路線の工務店が主に扱っています

それとは方法論等が違うので

「あえて別な言い方」をして差別化している訳で

対比して言うと

・建築士や工務店が独自のやり方を開発し

・一般的に手に入る安価な機器で

(前述した機器の種類で言うと「壁掛けエアコン」か「床置きエアコン」を使用)

・建築士や工務店が色んなメーカーの中からやり方に合うものをチョイスし

・初期投資もランニング、メンテナンスも安価で行うシステム

という事になります

 

まぁ

最近全館空調システムも比較的安価なものも出てきているのですが

それでも

初期投資200万円前後だと思います

そしてランニング・メンテナンス費用ですが

各メーカー特許を取っているような特殊な機器を使用しているので

機械が壊れた時に

またどエライ費用が掛かります…

 

それぞれメリットとしては

■床下・小屋裏エアコン方式

☆メリット

・初期投資、ランニング、メンテナンス共安価で出来る

☆デメリット

・技術力、検証能力が必要なので出来る所(施工会社)が限られる

■従来通りの全館空量

☆メリット

実績があるので確実にある一定以上の効果が得られる

☆デメリット

・初期投資、ランニング、メンテナンス共とにかく費用が掛かる

 

という所でしょうか?

 

次に従来のエアコン設置方式との優位性です

これも主にコスト面になるのですが

従来型のエアコン設置方式をおさらいすると

とにかく各部屋にエアコンを設置する訳です

一般的な設置場所と機器代+取付費用は下記のような感じになります

(*すみません細かくやるとまた長くなるので根拠等ザックリでお届けします)

・LDK 20万円(少し大きめのエアコン)

・主寝室 12万円(6畳用程度のエアコン)

・子供部屋A 12万円

・子供部屋B 12万円

合計4カ所 56万円

この56万円が初期投資に掛かり

10年で壊れたとすれば

(まぁ実際はもう少し長く使えますが…)

10年ごとに56万円掛かります

例えば30年目で

56万円×4回=224万円掛かります

 

床下・小屋裏エアコン方式は

・床下 20万円

・小屋裏 20万円

・その他補足資材 20万円(この補足資材はほぼ壊れない)

合計2カ所 60万円

この60万円が初期投資に掛かり

こちらも機器が10年で壊れたとするなら

機器代のみの交換になるので

30年目で

60万円+40万円×3回=180万円で

全館空調224万円-180万円=44万円リーズナブルです

また

細かい部分は割愛しますが

他のメリットは機器のコストだけでなく

床下・小屋裏エアコンの方が

従来型のエアコン方式より運転効率も高いので

電気代が安くなるというコストメリットがあります!!

そして

各部屋エアコンだとエアコンの風が当たると不快だ…

と言われる方がいますが

直接風が当たりにくいので

そういう不快感が減ります

 

さてここまで読んで

皆さんある疑問がありませんか?

「おいミヤザキよ!

おいおいミヤザキよ!!

今まで高価な全館空調や各部屋にエアコン1台ずつ付けて来たのに

普通のエアコン2台でホントに出来んのかよ⁉」と…

 

出来るんです!!

そこにはやっぱり

「ミソ」があって

断熱・気密、日射遮蔽、やり方の工夫等々

ある一定の前提が出来ていないと

全く効きません!!

ですので

この辺の他の会社に行って

「出来ますか?」って言っても出来ませんし

そもそも知らないんで

「ポカーーーン」

だと思いますYO!!

 

ハァハァ… ゼーゼー…

ドバっと一気に説明しましたが…

皆さん

ついて来れましたか?

 

まぁ

まとめると

・床下エアコン暖房方式

・小屋裏エアコン冷房方式

って

ケッコー良い事尽くめなんですよね~

但し途中にも書きましたが

技術的には非常に難しい部分もあるので

誰でも(量産ハウスメーカー含めどこの会社でも)

出来る訳ではないんですよね~

 

今回の構造見学会では

まだエアコン等の機器は付いてませんが

その核となる重要な部分を見る事が出来ます

皆さん

お時間がありましたら

是非足を運んで下さいね!!

 

 

 

 

 

シュッ〆

断熱施工

 

 

 

 

 

↑セルロースファイバー断熱の施工の様子

断熱が入った状態が見れます!!

 

 

 


最新記事

  • アーカイブ